どうも!ちのcです!
長男のモンテッソーリ幼稚園入園をきっかけに、モンテッソーリ教育について勉強しています。
その長男も、もう4歳。
早くも年中さんです。
立ち止まって振り返ってみると、「大きくなったなぁ」と成長を感じる反面、難しさを感じることも増えてきました。
それが「声かけ」「叱り方」です。
そんなボクが今回読んでみたのがこの本です。
「モンテッソーリ教育」「レッジョ・エミリア教育」を学んだ著者が、二つの理念をベースに、子どもに対する「ほめ方」「叱り方」を解説しています。
子どもへの声かけ・接し方を学べる
具体的なやりとりが書かれている
母親の苦労が少しだけわかる
「育児や教育のことはよくわかんないなぁ…」なんていう男性でも実践しやすいように、わかりやすく書かれています
Q&Aコーナーもあって、読者が感じるような疑問にも答えられているので、不安の解消にも最適です。
それではおすすめポイントを順に解説していきます!
子どもへの声かけの重要性
子どもが成長するにつれ、声かけの重要性は高まっていきます。
しかし、お互いに感情を持つ生き物である以上、難しい場面が出てきます。
ボクは、長男への声掛けについて悩んでいました。
子どもに対して言葉でいうのは簡単ですが、子どもがその通りに動いてくれることの方が少ないですよね。
やってはいけないことをしたときや、時間がないときなど、子どもの気持ちを考えずに叱ってしまうことがあります。
「こうするべき」という一つの答えがあって、その通りに行動させよう・考えを修正させようと無意識で行動してしまうのです。
しかしそれは、大人の思うように行動させようとしているだけで、ほめられたやり方とは言えません。
本書でも何度も出てくるのですが、大切なのは「プロセス」・「理由説明」など、子どもを一人の人間として認め、具体的な内容にフォーカスして声掛けをするということ。
子どもは親の行動をよく見ていますし、話したこともよく聞いています。
「お父さん、ボクの気持ち全然わかってない…。」
なんて寂しいことにならないよう、声かけで子どもとのコミュニケーションを深めていきましょう!
具体的なやり取りが書かれている
本書では、子どもとのやりとりについて、各章ごとに具体的なやり取りが書かれています。
良くない例に対して、「こんな声かけにするとGood!」みたいな感じで二つの文が対になって書かれています。
さらに、具体的な声掛けにするならこんな感じ、子どもに考えさせるような声掛けならこんな感じ…。
といった具合に、他のバリエーションも書かれているので、実践するときの状況に合わせて使い分けをする参考になります。
そして、ボクがこの本を読んでいて感じたのが、「ほめ方」に対する気付きです。
子どもが描いた絵を見せに来てくれたりしたときに、「おっ、上手にかけてるね~!」という感じで声をかけていました。
しかし、ほめている内容は出来上がったものしか触れていなくて、完成に至るプロセスのことは全然見ていなかったのです。
例文で言うと、良くない例の典型ですね(笑)
例文が多く書かれていることと、具体的に書かれているので、実践しやすいだけでなく、ボクのように気付きを得ることも多いと思います。
子どもの話を「聞く」「受け止める」
ボクがこの本を読んで気付かされたのは、子どもの話を「聞く」「受け止める」ということ。
子どもと話をしていると、ついついアドバイスをしてしまったり、話をそらしてしまったり。
あなたにも心当たりはありませんか?
大人になると、コミュニケーションのバリケードを作ってしまいます。
コミュニケーションのバリケードというのは、
「解決しようとする」「良し悪しをジャッジする」「話をそらす」
いや、そんなことないよ!
という方も、子どもとのやり取りを思い出してみてください。
何気ないやり取りでも、意外と心当たりがあったりします。
大切なのは、まず子どもの話を聞くこと。
子どもの話を聞いて、子どもの考え・気持ちを理解したことを伝える。
こうして文章にすると難しく感じますが、ちゃんと例文が載っているので、本を読んでいただいた方がわかりやすいと思います(笑)
母親が普段、社会からどんな目で見られているのか垣間見える
声掛けとは話題がずれるのですが、少し気になったのでこの話題にも触れさせてください。
本書の最後の方に少しだけですがお母さんのことについて触れられています。
母親は普段、周りからどんな目で見られているのか。
ボクは普段、子どもたちと出かけると、いろんな人が声をかけてくれます。
スーパーでレジのおばちゃんが話しかけてくれたり、温泉に行くと、見知らぬおじちゃんが話しかけてくれたり。
子どもがかわいいから、というのもあるのでしょうが、やはり「父親が子どもを連れている」というイメージが弱いからなんじゃないかと思います。
「すごいね~。俺らの頃はこんなことしなかったもんな~。」
なんて言われることもあります。
ボクにしてみれば息子と遊んでるだけなのですが、やはり時代によって考え方(当たり前のイメージ)は大きく変わります。
奥さんが子どもと出かけた時もみんな声をかけてくれますが、その裏には「母親に対するイメージ」があるのです。
「子どもとお母さん」が当たり前のイメージだから。
そして、母親はこうあるべき、こうするべき、というしがらみのような社会的イメージがたくさんあるんです。
そして、そういった周囲の勝手なイメージに少なからず触れながら、母親は子育てをしているのです。
男の立場からすると、正直そういったことには気付きにくいです。
本書で大々的に取り上げられているわけではありませんが、奥さんの苦労を知るいいきっかけになると思います。
まとめ
声かけ一つで、子どもは大きく変わります。
ボクは、ここまでに出てきたことを意識するようになって、声かけも意識的に変えていくようにしました。
具体的には、プロセスに注目して声かけをするようにしました。
すると、息子がボクのところに
「お父さん見て!」
と、言ってきてくれるようになりました。
以前もそういったやりとりはありましたが、明らかに頻度が上がりました。
最近は、日本人の自己肯定感の低さが取り上げられることが増えましたが、声かけで簡単に自己肯定感を下げる事ができてしまいます。
ボクが身をもって証明してきたので間違いありません(笑)
ただ褒めれば良い訳じゃない。ただ叱ればいいわけじゃない。
ちゃんとプロセスを見て、子どもの話を聞いて受けとめる。
その上で声かけをする。
簡単なようで、ついついやってしまいがちな事に気付かせてくれる、そんな一冊だと思います。
声かけに悩んでいる、そんな方にはぜひおすすめです!
モンテッソーリ教育のおすすめ本の記事はこちら
今回も読んでいただきありがとうございました!
ではまた!